第239章 お前にチャンスはやった

必要なのは名前だけ。あとの始末は福田祐衣が自分でつける。

その条件は相手にとっても好都合だったらしく、探偵は二つ返事で依頼を引き受けた。

そして今日、その調査結果が出た。

「例の件、分かりましたよ」

福田祐衣の呼吸が一瞬止まる。

「言って」

「地元のチンピラで、菊地って男です。通称『信長』。あの日、工場の従業員である遠縁のツテを使って敷地内に潜り込んでいたようです。火事の前後、倉庫の近辺をうろついていたのが目撃されています。一番怪しいのはコイツですね」

「住所を送ります。これ以上は、俺の手には負えませんので」

福田祐衣はスマホを握りしめ、重い息を吐き出した。

「分かったわ」...

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